2019-03-04 撓垂れる。 どうしても僕らは老いる、よはふける、よはくへる、そうびっしりと黒。 暗くしよ、と白熱灯。冷たさがポツリポツリと初めに戻す。 雨の音なら船を漕ぐ。ふらついた舵、海に昨日の憂鬱が波。 まだ青い春の明け方、走り去る左ハンドルにはクラクション。 誰だろう、呼びかけるのは。ただ癖で煙草を咥え生返事する。 どうしても冷たくなって雨の音、春の明け方煙草を咥え。