誰かがいった。

そうじゃなくて私が言った日常の何か。

灰色の女

煙草に火を。

大切な花を凍らせて造花にしてもその香りはもうない。
道端に咲くつつじを最後に吸ったのはいつだっけ。

あの頃咥えていた駄菓子の代わりに、
あの頃飲んでいたラムネの代わりに。

未来を信じてると合唱していたのに、いつの間にか忘れられないのは過去の事と一人でカラオケに行っていた。

みんなどこへ消えてしまったんだろう。
あの頃着ていたポップな服はどこにあるのだろう。
わたしは大人になってしまった。
わたしは灰色ばかり着てしまう。


えっと。

そんなんじゃないよって言いたかったんだよね。
もっと自由に楽に過ごせるだなんて言いきって、そうやって胸を張ってみたかったなって。


生きてゆくことはとても疲れるな。


わたしはそれでも頑張る人に憧れていた。
そうなろうとしたけどあまり元気に過ごせる人ではないみたい。


だから、それでも。

元気じゃなくても、大人になっちゃっても、それでも道はあるんだって言えるような、ぎりぎり低空飛行だって堕ちてないんだって、そう言える日がいつか来るといいな。