誰かがいった。

そうじゃなくて私が言った日常の何か。

小さな部屋に木漏れ日。

微睡んだ昼過ぎ、庭から射し込む光は暖かく、ゆらゆらと身体を溶かしている部屋は柔らかい空気と、静けさが支配している。好きな人と自分がそこにいる。
ありふれた光景かもしれない。
そんなものを望んでしまうんだなあ、と自分の願いを言葉にすることが怖かった。ずっと恐れていたし、今も恐れてしまう。石橋を叩き壊すように生きている。
自身がその願いをあまり好んでこなかったから、言い出すことはその何倍も好めず、けれど願ってしまうことをもう隠しきれず、人間らしいと自分を笑いながら幸せをつかもうとしている。
私はときめきと安定とがほしいのかもしれない。

けれどなぜかそれをまっすぐ願えないし、ともすればすぐに見世物とばかりになにかをしてしまう。それもたのしいし、すきなことを否めないのだけれど、例えばアイスを二人で分けて食べたりしていたかった。

不思議だな。

なんか恋に恋する女の子みたいになってしまった。
恋ではなくあなたに恋をしたいな。