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誰かがいった。

そうじゃなくて私が言った日常の何か。

なにが誰なんだ。

その人をその人たらしめるものとは。

なんだろうね、ある物語を思い出したんです。脳の一部を取り替えたらロボットになってしまった青年。彼は人が人に見えなくなって、ロボットに優しさを、暖かさを見いだしていた。
何がその人を。

誰かがわたしと同じ名前を名乗れば、ほかの誰かはその人をわたしと思うのかもしれない。あるいは。わたしが別の名を語れば、騙れば、それはわたしでなくなってしまう。

自分が自分であることはあまりにも脆い。記憶を喪えば本当に別の人になるのかもしれない。そんな人に会ったことがあった。

わたしはどうやってわたしであることができるのだろう。
そう考えるといつも背筋が静かに冷たくなってゆくような思いがする。