誰かがいった。

そうじゃなくて私が言った日常の何か。

子供の時間

She said.

「大人になったら、真っ赤なりんごをウサギにすることも
金木犀の香りに気づくことも、
イチョウの葉と踊る事も、
四つ葉のクローバー探しも、
夏空の入道雲の形が面白いことの発見も、
キラキラおひさまにあいさつしたあとの目の裏のおひさまも、忘れてしまう。
そんな世界つまらない。」

I said.

「僕は大人だから、こんな魔法が使えるのさ!と言いながら作る赤と黄色のうさぎ。
この香りは金木犀さ。
そうだ、落ち葉を拾って焼き芋をしようか、火は僕が見る。
四つ葉の意味を知ってるかい?
あの入道雲、何に見える?
そうだ、影写しという遊びをしよう!」



大人になって、人に成って、そうやって伝えていきたいって言っていた。
そんなあの子ももう成人したし、だんだんと大人という生き物になってゆくのだろう。
それがどういうことなのかは未だによくわからないけれど、悪いことではないと思うんだ。

人に成るというむずかしさは。