誰かがいった。

そうじゃなくて私が言った日常の何か。

あの日の君にさよなら。

女子たちに明日はない。

別に歌詞とは関係がないのだけれど。

どちらかというと閃光少女。
今日の今しか生きられない。



人はたぶん同じ人に一度きりしか会えないと最近思う。

一日ではそんなに大きな変化はなくとも、一ヶ月すればその身体は代謝される。何も身体だけじゃない、心だって毎日代謝されてゆく。
考えは日に日に変わり、昨日語れたことが語れなくなったり、今日語れないことが明日語れるようになっていたりする。
毎日生まれ変わる、だなんてありきたりな言葉は本当にそうで、毎日死んでいる。



今日の私と今日のあなたが会える人だった。
そう重なる事はそう多くなくて、明日の私と昨日のあなたが会える人ということも、その逆も当たり前のようにあって。

今の私ならあの日の君に出会えたのかもしれない、続いたのかもしれない。
あの日の私なら今の君に出会えたのかもしれない、続いたのかもしれない。

そんなあの日の姿にさよなら。




その偶然が全てだった。

今仲がいい人はその瞬間に出会えて、代謝の速度も近くて、続いてゆく。
けれど、代謝の速度が違えば、もしかしたら一緒に過ごせないような気がする。
代謝の速度が違っても、偶然会った瞬間だけはその代謝が重なったんだろう。

その瞬間のその人にしか会えなかった。


昔そんな話をしていたな、忘れていたんだ。数年前の冷えた公園だったり、一年前の煩い居酒屋だったり、人は違えど同じことを言っていた。

いつだってその瞬間のその人にしか会えなくて、今は重なっているけれど、次はもう分からないと。

そしてどうしても今しか生きられない。

偶然重なった瞬間にお互いの波長が合っていて、一緒に過ごせる奇跡を手放したくはないよ、掴みたい。



今しか重なることは出来ない、いつだって。