花の色と青い煙草

ダンス・ステップ・スラップスティック

ライフ・オン・ザ・プラネット

久しぶりにクリープハイプの曲を聴いたらなんだかバカみたいに刺さってしまって書き散らしている。 こんな私の感傷に引きずられて歌の意味が変わっちゃう前にまずは曲を聴いてくれよな。 それでタイトルはもちろんあの曲、だけれどその前にまずクリープハイ…

過去作を焚き上げます。 ヘイ、ダディ。 こんなのは聞いていなかったぜ。 ずっと憎んでいたなにかは今鏡の中に住んでいる。分からなかったこと、分かりたくなかったことを一つ一つ掴んでは、逆に掴んでいたものをどこかへとなくす。ミイラ取りはとっくに干か…

歌詞100

歌詞100というのが流行っているのでやってみようと思い、 しかしやるならと選んで歌詞を書いているうちに気づけば乗り遅れていました。 いろいろ書きたい気持ちもありますが野暮だと思うので下にリンクを置いておきます。 よろしくお願いいたします。 som…

歌詞100後編

残り一気に行きます。 music.apple.com 71.問答無用 改 視界はやたらとカラフルで 傘 ふん ねえよ 濡れても構わん 問答無用 改 呂布カルマ ヒップホップ/ラップ ¥153 provided courtesy of iTunes 72.Golden Slumber Once there was a way To get bac…

歌詞100中編

さて中編です。 GO。 music.apple.com 36.空間サティ 退屈だ 退屈だ やっと君を見つけたのに 空間サティ/バイバイコヨーテ - ニコニコ動画 (※インディーズ版のためアルバムとはアレンジが違います。CDを買え。) 37.バイバイ リンゴ頬張ってキレるく…

歌詞100前編

もう流行はとうに過ぎてしまったけれど聴いてください。 あまりにも記事が長くて読み込めないので前中後編にしています。 Applemusicのサブスクリプションにあるものを優先して選びましたけれどそこにないものはYoutubeも添えました。 そこにもないものはAma…

帰り道と永遠。

推敲なしに書いた昔の下書きを読んで今もそう変わらない、のに解釈だけはすっかり変わって意味も違えたのでその道標に遺します。 ふととても寂しくなるようなことを考えてそれでものすごく寂しくなってしまって、それからその日はすこし上の空だった。なんて…

撓垂れる。

どうしても僕らは老いる、よはふける、よはくへる、そうびっしりと黒。 暗くしよ、と白熱灯。冷たさがポツリポツリと初めに戻す。 雨の音なら船を漕ぐ。ふらついた舵、海に昨日の憂鬱が波。 まだ青い春の明け方、走り去る左ハンドルにはクラクション。 誰だ…

春の歌

ちょっとしたショートショートの書き残し。 ーーー 僕には記憶が無い。自分が何者であるかも分からず生きている。気がついた頃には子供たちに囲まれて、善き遊び相手として、あるいはすこし夢見がちな子の聞き手としてずっと過ごしていた。 僕はその暮らしを…

秋飛ばし、

これはお盆のころの話。夜の街を歩いていたらいつまでもいつまでも子猫がついてきて、もし猫を飼うとしたらこういう時だろうと旅先で思った。やがて横断歩道に着いてその子は渡れずに引き返していった。わたしがこの街に住んでいたら今頃はあの子を膝に抱え…

隠芽、因果。

ねむの木に手が届くまで走り書きです。推敲も酔狂もない。 起。 ずっと前にいただいた種に水をあげていた。どんな芽が、どんな葉が、どんな花を、どんな実を、いつかの姿に思いをはせながらすごしていたのですけれど今年はよく芽が出る。今まで積み重ねてき…

文書107

久しぶりのショートショートです。雨がこの街を満たしている。帰るために潮の匂いを思い出そうとしていた。今日は一周忌だからいつも吸っていたタバコと缶ビールを手土産にもっていく。雨がこの街を満たしている。あれからみんなどうしてるのかな、僕は変わ…

私の中で死にゆくあなたを誰も止められなかった。

好きな人に会うときに雨が降るに違いないと言えていたのに、そのうち会うときに雨が降らなかったらどうしよう、という恐れを抱くようになり、雨が降らなかったことになにも思わなくなったらどうしよう、と。最後に忘れるのか、どうか。私がいつかいなくなっ…

淡桃去って緑。

場違いの雪と桜に写真機。散って春、茂って春。さて数日前。春の桜、なぜか雪化粧をして佇んでいたと聞きます。淡いあの色彩に重ねた無彩色が見せてくれた端麗な姿を私自身は見ることが出来ないでいましたけれど、切り取られたそれを見る機会には恵まれてい…

境界線に触れて識るあなたの輪郭。

実は自分から人に触れられない病を抱えて生きている。その病はどんな関係性を相手にしても表れてしまうしキスはおろか肩に触れることすら戸惑う。握手やハグ以上はどうしても気を遣ってしまうし、触れていいか聞くだけでも戸惑ってしまうのであった。昔は経…

報われようぜ。

報われようぜって叫びたいのよ、いろいろあったりするし、悲しかったり嬉しかったりいろいろあるけれど、報われてもいいんじゃないかなって。訳もわからないまま最初の一年みたいなものを通りすぎて、最後にこの曲が残って、報われようぜって歌ってる。いろ…

大人の住処。

夜にしか生きることができなくなってるのかもしれない。地元に鳴り響く寺の鐘で夕方と知り、急いで家に帰る。あの頃の私にとって暮れ行く空はその日の終わりを意味してた、ように覚えてる。それはありふれた日常だった。そんな日常からは遠く、今。夜が当た…

在る朝日。

旅をしていた時の話。私はある人に会った。名前も、仕事も、何も知らないその場限りの出会い。その出会いは偶然が生んだもので、再現なんて出来ないもの、けれどとても大切に思っている。彼はこんな話を初対面の私に続けてくれた。「みんな何かをするたびに…

鏡写しの会話。

誰かと喋っていて、正しく人と会話できているのだろうか、と不安になることがある。正しい会話、というものがそもそもとても怪しいものではあるのだけれど。誰かと会話するってことはここに私がいて、あなたがいて、私はあなたに喋って、あなたは私に喋るこ…

恩師の話。

私がまだ学生で、世界の全てはこの手の中にあったと驕り高ぶっていたころのお話をしましょう。当時、私は美術系の学校にいて、学生をしていた。まだ17か、その辺りだった。当時の学科長と話していて、なぜそんな話になったのかは思い出せない。ざっくばらん…

真冬の怪物。

その獣、4つのあしを持ち、身体全てを口とし、夜な夜な通り過ぎる人を誘い込み、咥え、そして離さなかったという。民はその怪物を畏れていたがあるものがついにその怪物を倒し、村の中心にその怪物を象った偶像を飾り、墓と祭壇とした。やがてその祭壇は怪…

真冬のピークが去った。

クリスマスだとか正月だとか、少し浮かれた年末が過ぎ、成人式なんかも通り過ぎていったらしい。そうカレンダーが示してた。それでもいまだに街は冬から抜け出さないままで続いていた。そういえば引っ越してからは夕方の鐘を聴かない。なんとなしに、去年と…

人と人ってなんだろうね。

Twitterでポリアモリーについてボソッと呟いたら「理解できない」って言われた。だからすこし言葉を尽くそうとしてみたら遊び人と片付けられた、ことについて、すこし寂しくなってしまった。人の好意って恋愛感情しかないような貧しいものだっけ、とか考えて…

ミラールーム。

いろいろな話をしたり、いろいろな人と話していて、最近ふと感じることがある。それは言葉の端々から零れ落ちるような、主観であったり、他者についてなのだけれど。たとえばそれは誰がが言ったことを聞いて、返すための言葉を濁し、溢れさせまいとする、そ…

戯けた時間。

深夜というものはどうして、その中に踏み込んだ人をどこまでも尖らせてゆく。時にそれは悲しくさせたり、時にそれはどこまでも愉快だったりする。すごくセンチメンタルな詩を書き残してしまったり、なんとなしに最高の絵が描けた気になったりする。どちらに…